広い湯船に足をのばして、壁の富士山を眺めながら肩までつかる。家のお風呂では味わえないのが銭湯の良さです。

2026年の秋は、銭湯に行くきっかけがいつもより多い季節です。10月10日の「銭湯の日」に合わせたイベントに加え、鉄道会社とのスタンプラリーや限定グッズも登場します。一方で、8月からは東京都内の大人料金が600円に上がりました。

この記事では、今の東京の銭湯について、料金、秋のイベント、はじめての人向けの入り方をまとめます。

※この記事の情報は2026年9月22日時点で確認したものです。イベントの内容や実施日は銭湯ごとに異なる場合があるので、行く前に公式サイトや各銭湯で確認してください。

この記事でわかること

知りたいことポイント
料金2026年8月1日から大人600円(中人200円・小人100円は据え置き)
10月10日「銭湯の日」。都内の銭湯でラベンダー湯まつり
秋のイベント山手線・京急のスタンプラリー、限定グッズなど
入り方受付から片付けまでの6ステップとマナー

東京の銭湯は2026年8月から大人600円に

東京都は2026年7月21日、都内の銭湯の入浴料金の上限を8月1日から改定すると発表しました。大人(12歳以上)は550円から600円に、中人(6歳以上12歳未満)の200円と小人(6歳未満)の100円は据え置きです。

区分2026年8月1日からこれまで
大人(12歳以上)600円550円
中人(6歳以上12歳未満)200円200円
小人(6歳未満)100円100円

なぜ都道府県が料金を決めているの?

いわゆる「銭湯」の料金は、物価統制令という国のルールで、都道府県ごとに上限が決められています。東京都では、銭湯の経営者や利用者などが参加する協議会で話し合い、その意見をもとに知事が上限額を指定しています。

今回の値上げの背景は物価の上昇です。都が公表した原価計算表では、電気代や、燃料のガス・廃油の値上がりが見込まれていました。大人料金の引き上げは、2024年8月の30円以来となります。

利用者は増えているのに、銭湯は減っている

日本経済新聞によると、2025年の都内の銭湯の延べ利用者数は2,118万5千人で、前年より33万人増えました。一方で、銭湯の数は417軒と、前年から13軒減っています。

通う人は増えているのに、お店は少しずつ減っている。近所の銭湯がある人は、今のうちに足を運んでおきたいところです。

よく通う人は「都内共通入浴券」も

豊洲の地域情報サイト「とよすと」によると、有効期限が2027年6月30日までの大人用の都内共通入浴券(10枚つづり)は、値上げ後も税込5,400円で販売されています。1枚あたり540円になるので、よく銭湯に行く人はチェックしておくと良さそうです。

10月10日は「銭湯の日」

10月10日は、「1010(せんとう)」の語呂合わせから「銭湯の日」とされています。杉並浴場組合のサイトによると、東京都浴場組合が日本記念日協会に申請し、1996年に正式に認定されました。2026年の10月10日は土曜日です。

ラベンダー湯まつりと特製タオル

銭湯の日には、都内の銭湯で恒例の「ラベンダー湯まつり」が開かれます。東京都浴場組合の案内では、ラベンダーの香りには、疲れをとったり、ぐっすり眠れたりする効果が期待できるそうです。

2026年は、「お風呂(026)の年」を記念した特製の「ゆっポくんタオル」が先着順でもらえます。ただし、実施日やタオルの配布数は銭湯や地域によって異なるので、行く予定の銭湯に確認しておきましょう。

秋は電車で銭湯めぐり|2026年のイベント

今年の秋は、鉄道会社と組んだイベントが続きます。日付順に並べると次のとおりです。

日付イベント内容
10月1日(木)〜12月22日(火)大田・川崎 京急にゆられて 銭湯スタンプラリー2026大田・川崎エリアの銭湯でデジタルスタンプを集めると限定グッズがもらえる
10月1日(木)〜ケロリン×山手線 限定グッズ湯桶3,300円、タオル3,520円、キーホルダーなど各990円(税込)
10月9日(金)〜Yamanote Line Museum 銭湯イラスト展示神田・秋葉原・田町・信濃町の各駅で銭湯のアートを展示
10月10日(土)〜山手線で巡ろう 銭湯スタンプラリー山手線沿線の駅と銭湯を巡るスタンプラリー

ケロリン×山手線の限定グッズ

銭湯の黄色い湯桶でおなじみの「ケロリン」と山手線がコラボします。どちらも101周年で、かつて山手線を走っていた黄色い101系車両にちなんだ商品もあります。販売場所は、山手線の一部のNewDaysや、東京駅(10月2日〜5日)・上野駅(10月23日〜26日)・池袋駅(11月27日〜30日)のポップアップストアなどです。

銭湯好きが集まるトークイベントも

西日暮里駅の「エキラボniri」では、銭湯好きのナビゲーターによる参加型のトークイベントも予定されています。銭湯初心者でも楽しめる内容とのことです。

スタンプラリーは、山手線「つながる山手線フェス2026」の企画の一つです。期間や対象の銭湯などの詳細は、東京都浴場組合やJR東日本の発表を確認してください。

はじめてでも安心|銭湯の入り方

銭湯に行ったことがない人向けに、東京都浴場組合の「銭湯の入り方」などをもとに流れをまとめました。

1. 受付で料金を払う

番台かフロントで入浴料を払います。入浴券の自動販売機がある銭湯もあります。サウナは別料金のところもあるので、受付で確認しましょう。番台式の銭湯は、入口から男湯と女湯に分かれていることがほとんどなので、のれんや扉の表示を見て入ります。

2. 脱衣所でロッカーに荷物を入れる

ロッカーのカギにはゴムがついていることが多いので、手首に通しておくとなくしません。昔ながらの脱衣カゴの銭湯では、財布などの貴重品を番台に預けます。脱衣所と浴室では、スマホの通話や写真撮影は控えましょう。

3. 掛け湯をして、体を洗う

浴室に入ったら、まず掛け湯で体の汚れを流します。お湯の温度に体を慣らす意味もあります。お湯をきれいに保つため、体を洗ってから湯船に入るのがおすすめです。洗い場に自分の道具を置いて場所取りをするのはマナー違反です。

4. 湯船にゆっくりつかる

タオルや髪の毛がお湯に入らないようにします。タオルは肩にかけるなどして、長い髪はまとめておきましょう。品川浴場組合によると、銭湯の湯船は約90cmと家のお風呂より深いので、走ったり飛び込んだりしないように気をつけてください。

5. 体を拭いてから脱衣所へ

濡れたまま脱衣所に戻ると、床が滑りやすくなって危険です。浴室を出る前に、タオルで水気をしっかり拭き取ります。

6. 桶とイスを元の場所に戻す

使った桶やイスは、軽く流してから元の場所に片付けます。

わからないときは受付へ

はじめてなら、わからないことがあって当然です。受付に声をかけたり、まわりのお客さんの様子を見たりすれば大丈夫。中野区の高砂湯のサイトでも、気軽にフロントに聞いてほしいと案内されています。

まとめ

東京の銭湯は2026年8月から大人600円になりました。それでも利用者は増えていて、秋は銭湯の日のラベンダー湯や、山手線・京急のスタンプラリーなど、出かけるきっかけがたくさんあります。

はじめての人も、入り方の流れを知っておけば安心です。10月10日の銭湯の日に、近くの銭湯に行ってみてはいかがでしょうか。都内の銭湯の場所は、東京都浴場組合の「東京銭湯マップ」で探せます。

参考にした情報